NextOcean、洋上風力支援船に動揺予測技術 数分先の船体挙動を予測

2026/9/7

NextOcean、洋上風力支援船に動揺予測技術 数分先の船体挙動を予測


オランダの海洋テクノロジー企業NextOceanは、洋上風力発電所の保守・運用(O&M)を支援するサービス・オペレーション・ベッセル(SOV)「ESVAGT NJORD」に、船体動揺予測システム「WavePredictor」を導入する契約を獲得した。英国沖のDudgeon洋上風力発電所での作業に活用し、技術者の移乗などの安全性と運航効率の向上につなげる。


WavePredictorは、船舶に搭載するモーションレーダーと専用ソフトウエアを組み合わせ、波浪状況から数分先の船体の動きをリアルタイムで予測する。乗組員は予測データをもとに、人員移乗などの作業を実施できるかどうかを判断できる。


洋上風力のO&Mでは、波や風による船体の揺れが技術者の移乗や海上作業を左右する。SOVでは海象条件に応じて1日に何度も作業の実施可否を判断する必要があり、予測精度を高めることで安全性の確保に加え、作業可能な時間帯をより有効に活用できる。


NextOceanのカレル・ローゼン(Karel Roozen)最高経営責任者(CEO)は、WavePredictorについて、乗組員が今後数分間の船体の動きを把握できるため、経験や感覚だけに頼らず、予測データに基づいて判断できるようになるとしている。WavePredictorのモーションレーダーとソフトウエアを8月中にESVAGT NJORDへ設置する計画を示していた。


洋上風力発電では、風車の大型化や沖合化に伴い、建設後のO&M効率化が課題となっている。SOVや作業員輸送船(CTV)の運航を支援し、限られた気象・海象条件の中で作業可能時間を確保するデジタル技術の活用が広がりそうだ。

 



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