JFEエンジ、秋田沖洋上風力向け国産モノパイル出荷へ 21基を供給

2026/8/26

JFEエンジ、秋田沖洋上風力向け国産モノパイル出荷へ 21基を供給

洋上風力プロジェクト向けのモノパイル(写真:JFEエンジニアリング公式サイトより)


JFEエンジニアリングは20日、JERAなどが秋田県沖で開発する洋上風力発電所向けに、風車の基礎となる「モノパイル」を9月7日から順次出荷すると発表した。岡山県笠岡市の専用工場から秋田港へ輸送し、2027年4月以降に海底への据え付けを始める。


モノパイルは、大型の鋼管を海底に打ち込み、洋上風車を支える着床式基礎の一種。構造が比較的シンプルで施工期間を短縮しやすく、欧州を中心に広く採用されている。JFEエンジニアリングは国内の洋上風力市場拡大を見据え、笠岡市に国内初のモノパイル専用工場を新設し、2024年に生産を開始した。


今回供給するのは、秋田県男鹿市、潟上市、秋田市沖で計画されている着床式洋上風力発電事業向けの計21基。8月20日時点で13基が完成しており、残る製品についても順次製造を進める。国内工場で製造した大型基礎部品を実際の商用洋上風力プロジェクトに供給することで、国産サプライチェーン構築に向けた重要な一歩となる。


同事業は、JERAと英BPによる洋上風力事業の合弁会社JERA Nex bpの日本法人、Jパワー(電源開発)、東北電力、伊藤忠商事の4社で構成する事業体が開発している。総発電出力は31万5,000キロワットで、大型風車21基を設置し、2028年6月の運転開始を目指す。


洋上風力発電では、風車や基礎、海底ケーブルなど主要部品の多くを海外企業に依存してきた。建設コストの上昇や為替変動、国際物流の混乱が事業採算を圧迫するなか、国内生産体制の整備は調達リスクの低減や地域経済への波及効果の面でも重要性を増している。


JFEエンジニアリングの福田一美社長は同日、東京都内で開いた記者会見で「他の洋上風力発電事業者にも国産モノパイルを採用していただきたい」と述べ、今後の案件獲得に意欲を示した。秋田沖向けの供給実績を足掛かりに、国内で計画される着床式洋上風力案件への展開を加速する考えだ。


 


参考資料:NIKKEI, JFE エンジニアリング

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