秋田県・3市、デンマークのエスビアウ港と協力覚書 洋上風力の拠点機能強化へ
2026/10/19
洋上風力分野などでの戦略的協力に関する覚書を締結した秋田県側とデンマーク・エスビアウ港公社の関係者(10月12日、東京都千代田区)
秋田県と秋田市、男鹿市、能代市などは10月12日、デンマークのエスビアウ港公社と戦略的協力に関する覚書を東京都内で締結した。世界有数の洋上風力拠点港が持つ知見を共有し、洋上風力関連の港湾機能強化や港湾の脱炭素化、海上物流分野での連携につなげる。
覚書には、秋田県の鈴木健太知事と3市の市長、産官学金コンソーシアム「秋田風作戦」の佐藤裕之会長、エスビアウ港公社のイェスパー・バンク最高商務責任者が調印した。同公社による日本での覚書締結は初めてで、アジアでは韓国の釜山港に続く2例目となる。
今回の合意は、鈴木知事や秋田市の沼谷純市長らによる欧州訪問を契機に具体化した。7月の訪問以降、双方が協力への関心を深め、覚書締結に向けた調整を進めてきた。欧州訪問では、合成繊維ケーブルメーカーのファイバーマックスとも、日本での事業性評価などに関する協業契約を結んでいる。
秋田県側は、海外の先行拠点との連携を通じ、洋上風力事業を支える港湾の対応力向上を目指す。協力の対象は洋上風力に加え、港湾の脱炭素移行や海上物流にも及び、幅広い分野でノウハウの交換を進める。
県内では、男鹿市と能代市の沖合に、2026年8月の事業者撤退を受けて再公募を待つ洋上風力発電の促進区域がある。事業環境の厳しさが課題となるなか、港湾機能の強化を通じて開発を支える基盤を整える狙いだ。
鈴木知事は、他港との連携による拠点港能力の向上が事業環境の改善につながるとの認識を示した。エスビアウ港との協力を、発電事業者が参入しやすい環境づくりにつなげたい考えだ。
出典:NIKKEI





