台湾とノルウェー、洋上風力で連携深化 浮体式・運用保守の高度化に照準
2026/10/20
台湾・ノルウェー海洋エンジニアリング・洋上風力フォーラムの様子(写真提供:NORWEP)
台湾とノルウェーが洋上風力分野での産業協力を深めている。台湾で開催された「ENERGY TAIWAN 2026」の会期中に開かれた「台湾・ノルウェー海洋エンジニアリング・洋上風力フォーラム」では、両国の企業や研究機関、政府関係者が浮体式洋上風力や運用・保守(O&M)の高度化について議論した。ノルウェーが持つ国際的な事業経験と台湾の産業基盤を組み合わせ、台湾の技術力とサプライチェーンの競争力向上につなげる。
フォーラムはノルウェーのエネルギー関連団体NORWEPと、台湾の金属工業研究発展中心が共催した。台湾経済部能源署の陳崇憲副署長と、ノルウェー・ローガラン県(Rogaland)政府で投資部門のマネジャーを務めるTore Meinert氏が開会のあいさつを行った。
金属工業研究発展中心の陳維徳処長は、台湾の洋上風力のO&Mや海中技術、複数の海洋再生可能エネルギーを組み合わせた利用の方向性を紹介した。ノルウェーの認証機関DNVの地域マネジャー、Mark Richmond氏は、デジタルツインやセンサーのデータ、性能モデリングの活用について説明。浮体式洋上風力の実証で得た知見を、後続案件の開発に生かすうえで有効だとした。
パネル討論では、海洋エンジニアリングを支える産業基盤と、O&Mのスマート化・自律化を取り上げた。両国の事業者は浮体式洋上風力の開発や海洋工事の施工能力、遠隔操作、自律化技術について意見を交わした。国際連携を通じて洋上作業の安全性と効率を高め、新技術の導入に伴う試行錯誤の期間を短縮する方策を探った。
技術の商用化に向けては、研究機関や技術開発企業、サプライチェーンを早期から結び付ける重要性も共有した。開発初期から連携することで、技術試験やシステム統合の加速につながるとの認識を示した。
台湾がアジア太平洋市場の拠点としての強みを生かせるかも焦点となる。ノルウェーとの技術交流を台湾域内の供給網の強化につなげるとともに、域内での事業連携を広げる機会を探る。

台湾経済部能源署の陳崇憲副署長(写真提供:NORWEP)
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