台湾、洋上風力の年間発電量100億キロワット時超 APECでエネルギー転換の取り組み共有
2026/9/18
APEC開幕式で発言する台湾経済部の頼建信次長。AIやハイテク産業、データセンターによる電力需要の増加に対応し、再生可能エネルギーの多様化と省エネの徹底を進め、十分かつ安定した、強靱な電力供給体制の確保を目指す台湾の取り組みを紹介した。写真提供:台湾経済部公式サイト
台湾の2025年の洋上風力発電量が初めて100億キロワット時を超えた。台湾経済部の頼建信次長(次官)はこのほど北京で開いたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の第16回エネルギー相会合に出席し、エネルギー転換の進捗を説明した。人工知能(AI)や半導体、データセンターの普及・拡大に伴う電力需要の増加を見据え、再生可能エネルギーの多様化や省エネ、蓄電技術の活用、電力網の強靱化を進める方針を示した。
経済部によると、台湾では洋上風車514基の設置が完了し、設備容量は世界5位に位置する。25年の年間発電量が100億キロワット時を突破したことについて、頼次長は各エコノミーのエネルギー担当閣僚との意見交換で、台湾のエネルギー転換を支える成果として紹介した。
会合では、AIとエネルギーの相互活用も主要な議題となった。台湾と米国は、APECエネルギー作業部会(EWG)に、AIとエネルギーの相互促進を担うタスクフォースを設ける取り組みを推進した。経済部は同タスクフォースの設置を今回の会合の主要な具体的成果の一つと位置付けており、台湾もAIとエネルギーの連携に関する知見を共有する。
経済部は、台湾の電力系統の周波数調整や蓄電、AIのエネルギー分野への応用について、複数のAPECメンバーから参考となる事例として言及があったと説明した。
電力需要の拡大への対応では、毎年の電力需給の点検に加え、今後10年間の需要見通しを継続的に更新する。発電設備や蓄電設備、電力網への投資を先行して進め、産業の成長に合わせた電力インフラの整備を図る。再生可能エネルギーの導入拡大と安定供給を両立し、供給網の強靱性を高める考えだ。
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