「容量」を売る時代へ

2026年台湾容量市場を見据えた

泓德能源 X 国碩科技の蓄電戦略


2026/1/2

(資料参考:台湾当地メディア)

台湾の再生可能エネルギー大手の泓德能源(HDRE)は12月30日、太陽光関連メーカーの国碩科技(GIGASTORAGE CORPORATION)との戦略的パートナーシップを発表し、両社共同で蓄電プラットフォーム「星國電力」を設立した。これは2026年に台湾で正式始動予定の容量市場を見据え、蓄電投資および備用電力容量ビジネスに焦点を当て、容量市場商機を先取りするための取り組みである。


泓德能源によると、台湾の容量市場はまもなく本格運用になり、国際的に、日本やオーストラリアなどの電力市場では容量メカニズムが成熟し、実際にも運用されている段階に入っているという。同社はここ数年、海外の容量市場にも実際に関与しており、日本で落札した長期脱炭素電源オークションや、オーストラリアの容量投資スキーム(CIS)における蓄電システムなどがその例である。また、台湾国内の蓄電の展開は2028年までに約0.8GWに達する見込みで、来年始まる備用電力供給容量市場に期待を寄せている。


「星國電力」の最初の蓄電プロジェクトは、台湾台中市新社区に設置し、投資総額は約新台湾ドル35億元、蓄電容量は100MWと計画されている。このプロジェクトは2026年に着工し、2027年に建設完了・運転開始が予定されている。完成後は、電力のピーク需要時に即時のバックアップ電力を提供するため、電能移転複合動態調整バックアップ(E-dReg)などの補助サービス市場の取引にも参加する予定だ。


運営の役割分担としては、泓德能源が蓄電プロジェクトの開発、設備調達、工事建設および電力料金入札を担当し、運転開始後は子会社である「星星電力」(Star Trade)が電力市場の運用、グリーン電力の売買、備用電力供給容量取引を担う。


泓德能源は、「星國電力」の設立を通じて、国碩科技との協力をさらに深め、蓄電および電力サービス分野での連携を強化していくとしている。また将来的にはより多くの業界パートナーとも統合し、より完全な“新しい石油連盟(New Oil Alliance)”型のエネルギーエコシステムを構築していくと計画している。




このコンテンツはWindTAIWANにて公開されたものであり、

ENERGYNIPPONとのコラボレーションにより共有されています。

前のページに戻る
環境債の定義が変わる 日本、EV電池・水素設備をGX金融の中核へ
By info 2026年5月21日
環境省が環境債の対象をEV電池や水素設備へ拡大。再エネ中心だった日本のグリーン金融は、供給網支援とGX産業政策を軸に新局面へ入った。
泓德能源、東京ガスと提携 日本で340MW蓄電事業を展開
By info 2026年4月17日
泓德能源は東京ガスと提携し、日本で約340MWの蓄電事業を展開。青森県を中心に開発・運営や長期オフテイク契約を進め、容量市場と電力取引を組み合わせた収益モデルで投資回収の安定化と市場拡大を狙う。
米、洋上風力撤退に約10億ドル補償 議会調査が拡大、エネルギー政策転換に波紋
By info 2026年4月16日
米トランプ政権が洋上風力撤退と引き換えに約10億ドルを補償した問題で、議会が違法性や予算執行を調査。再エネ政策の後退とエネルギー戦略転換の行方が焦点となっている。