DBS、台湾の再エネ融資400億台湾ドル 洋上風力・太陽光16案件を支援
2026/10/26
写真:Skipstekniskの営業マネージャー、Anne Mari Relling氏
シンガポール金融大手DBSグループは、台湾で再生可能エネルギー分野への融資を進めている。2026年6月までに参画した大型融資案件は、洋上風力7件、太陽光発電9件の計16件。融資額は計約400億台湾ドル、対象事業の総設備容量は5.2ギガワット(GW)に達した。企業の脱炭素化に向けた電力需要を背景に、資金供給と金融サービスの両面からエネルギー転換を支える。
今年5月に就任したDBSグループの最高サステナビリティ責任者(Chief Sustainability Officer)、黄偉雄(Kelvin Wong)氏は、銀行の役割について、融資に加え、金融商品や専門サービスを通じて企業のエネルギー転換を後押しすることにあると説明する。
DBSは台湾の洋上風力開発の初期から融資に関わり、「海洋風電(Formosa 1)」や「海龍(Hai Long Offshore Wind Farm Project)」などの事業に参画してきた。市場の成熟に合わせて再エネ案件への関与を続けるとともに、回収した資金を関連分野に再投資することで、継続的な資金供給につなげる。
支援対象は再エネ発電事業にとどまらない。製造業や海運、テクノロジー分野にもサステナブルファイナンスを広げている。持続可能性に関する目標の達成状況と融資条件を連動させるサステナビリティ・リンク・ローンや、環境関連事業の資金調達に用いるグリーンボンドなどを通じ、企業の排出削減を支援する。
企業の電力需要が増え、ネットゼロへの対応も求められるなか、安定したクリーン電力の確保は産業の競争力を左右する課題となる。金融機関にとっても、発電設備への融資に加え、電力を利用する企業の脱炭素化をどう支えるかが重要になっている。
一方、台湾では再エネ開発に適した土地の制約や環境保全との両立、産業界の電力需要への対応などが課題として残る。黄氏は、金融資源と専門的な知見を組み合わせ、台湾の再エネ開発と企業の段階的な排出削減を引き続き支援する考えを示した。
このコンテンツはWindTAIWANにて公開されたものであり、
ENERGYNIPPONとのコラボレーションにより共有されています。






